ロボアドバイザー(Robo-Advisor)投資 WealthNavi(ウェルスナビ) に 余裕資金の(100-年齢)% を預けてみることにした

この度、ロボアドバイザー投資 ウェルスナビ(WelthNavi) に 余裕資金の(100-年齢)% を預けてみることにしたので、その経緯を書き残すことにした。

 

2016年1月、日銀によるマイナス金利政策の採用発表があり、その翌月、私が取引している銀行も普通預金金利が年0.020%から年0.001%に見直された。ただでさえ低い金利が1/20となったことが、兼ねてから考えていた資産配分の軸足を預金から投資へ転換する案を実行する決定打となった。

 

それ以前の私の資産配分は、海外赴任をきっかけの始めた外貨預金(EURとUSD)の配分が多い点以外は、積極的にリスクをとるものではなかった。現在、預金資産は別の運用への転換待ちのため邦銀に集めており、これを今後どのように転換するかが課題だった。

  • 銀行預金と郵便貯金 --> こちらがメイン。これをどうにかしたい。
  • 外貨預金(EUR)と変額保険と投資信託 --> 7年で中止、円転はまだ
  • 外貨預金(USD) --> 4年で中止、円転済み
  • NISA --> 120万円以上の金額を考えているので、開始後より実質凍結
  • その他 (妻との共有資産、確定拠出年金ストックオプション、等)

 

運用といっても色々ある。預金からの転換先として、投資信託、保険、株、債権、不動産投資、コモディティ、FX、仮想通貨、ヘッジファンドの利用などなど、様々な選択肢を試行錯誤した結果、私は主に以下4つに魅力を感じていることを悟った。

  1. 銀行預金の流動性と手間いらず (利子所得の税金も天引きで確定申告不要)
  2. 投資信託のルールベースに則った運用 (感情に左右されない点)
  3. 不動産投資のミドルリスクで高い実質利回り期待値 (1%でも普通預金の1000倍)
  4. 国内外の株や債券、外貨預金やFXを通じて得る国際・時事問題への関心

 

そんな中、以前に外貨(EUR)で行っていたAIファンドによる投資信託やラップファンドよりも信託報酬が安く、その両方を合わせたようなロボアドバイザー(RA: Robo-Advisor)投資サービスの存在を知った。また、上記4つの魅力を満たすと期待できる投資サービスでもある。

 

日本では、2016年2月16日開始のTHEO(テオ)が恐らく日本初のロボアドバイザー投資サービスであろう。その他同様のサービスも含め、基本的に長期運用を想定しているものの、いずれも実績が3年にも満たない点が気になっていた。ただ、ロボアドバイザー投資自体が誕生したのは2008年、ちょうどリーマンショックの時期の米国で、そちらは10年あまりの実績があり今後も大きな成長が期待されているサービスである。また、投資のアルゴリズムは、ホワイトペーパーとして公開されているところもあり、大手銀行/証券会社との提携も進んでおり、信頼はできるであろう。

 

日本のロボアドバイザー投資の実力は、すでにロボアドバイザーで運用を開始している方々の情報によると、米国に比べて手数料は高いものの、私の想定通りの実績を残しているのようだ(銀行預金よりマシという意味で。あくまで私の投資スタイルに対しての評価だが)。

 

以上より、ひとまず日本のロボアドバイザー投資を始めてみることにした。

 

次にどのロボアドバイザーにするか。すでに幾つかの選択肢があり、今後どのような差別化がなされ淘汰されていくのか、今は分からないことも多いが、現時点でできる比較は行った。その結果、運用成績が良好、開始する敷居が低い、確定申告が必要無い、税金の最適化ができる、問い合わせのレスポンスが良い、の5つの理由より、ウェルスナビ(WelthNavi)を選んだ。既に利用していたSBI証券を通して申し込みを行うと、翌日にはサービスを開始できた。

 

運用プランは、悩んだ結果、年内から来年までの為替変動リスクを懸念して、以下の通り一括と分割を混ぜた内容にした(長い目で見ると、ほぼ一括であろう)。これは初期条件であり、今後様子を見ながら毎月の積立額や投資期間は調整することにする。

  • 目標金額: 投資予定額の2倍 (この設定は恐らく運用成果に影響しない)
  • 投資予定額: 余裕資金の(100-年齢)% (初期投資額は投資予定額の2/5)
  • 毎月の積立額: 余裕資金の(100-年齢)/25% (15ヵ月で投資予定額到達予定)
  • 運用期間: 22年
  • リスク許容度: 5

ポートフォリオはリスク許容度設定に対してのみ変わる仕組みのようだ。リスク許容度5のポートフォリオは以下の通り。

  • 米国株(VTI): 33.7%
  • 日欧株(VEA): 33.8%
  • 新興国株(VWO): 14.5%
  • 米国債券(AGG): 5.0%
  • 金(GLD): 8.0%
  • 不動産(IYR): 5.0%

以上の条件で、設定した運用期間を終えた暁には、約2/3の確率で目標金額は達成見込みの予報だった。リスクとしては、約7%(-1.8σ)の確率で元本割れするが、同じく約7%(+1.8σ)の確率で投資予定額の8倍になる、と計算できた。(毎月の収益率が正規分布することを前提に計算、運用手数料を引いて計算、税金控除は計算に含まれてない)。

 

あとは、神が振るサイコロの目を祈りながら見守ることにしよう。出目に応じてAIが感情に左右されず自動で処理していくはずなので、その様子も見ておこう。気に入らなければどうするか、いつでも考えることができる柔軟さと流動性がある点も、ロボアドバイザー投資の良いところだ。

 

今後、折を見てこのブログで経過報告したく思う。